1979 三代目彫刻家として京都の芸術の家に生まれる
祖父の残した言葉にまことの目を持てとあり、自分のまことの目を模索しながら
自分の手から自然と抽出される作品がそのもののの真髄であることに幸せと癒しを
感じるようになる。
渡仏し、海外のラジオなどにて伝統的漆のパフォーマンス
帰国後、自宅atelierにて制作、国内を問わず、フランス、スウェーデン
韓国などでも自身のの作品を発表
傍、東大寺修二会に参籠
全国のお寺やギャラリー、百貨店にて彫刻、絵画、ジュエリーの展示などを展開
さらに伝統的な日本の文化の継承に力強く貢献している
テレビ、ラジオ、雑誌などにも取り上げられ、漆の普及活動にも積極的に参加
古代から現代、未来への時間。西洋、東洋、民族を超越した空間。それは人類の抽象化された精神性が生み出す造形といえよう。
「初夜上堂」のタイトルのこの作品は、東大寺修二会の行に今から籠る直前の僧の姿である。作家自身が長年童子を勤めている。
美術に大きなウェイトを占める素材にも極めてオリジナリティがある。一見、木彫かと思われる。よく見ると繊維に乾漆。糞掃衣のごときぼろ布を纏った魂の在り方をビジュアルで訴えかける。今回創作する新作がどのようなテーマ性かは知らないが、この作家のピュアな精神性が万物の精霊から抽出されるに違いない。
世沙弥美術館 和田氏
彼は漆を使う、漆を使って作品を制作する芸術家である。しかし漆と聞いて多数の人が思い起こす作品とは少々違う。所謂現代美術家が漆を使って造る洗練されたフォルムの作品とは似ても似つかない。むしろ対極にあると言っていい。
森村ミュージアム 大村氏